青い海、白い砂浜、色彩豊かな魚、心地よい潮風。

今となっては少なくなってきましたが、潮だまり(タイドプール)にもたくさんの生き物がいます。

そこは遊び場としてのパラダイスでもありました。

身近にいる海のいきものについて、子供から研究者まで楽しめるように紹介をしていきたいと思います。


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2008年11月05日

ザリガニの神経系

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ザリガニを解剖してみると、眼から肛門へと中枢神経がひとつながりになっています。

写真は、摘出した神経系を標本にしたものです。
PIC082.jpg

神経系には、眼(眼柄)の中にあるX器官・サイナス腺、脳神経節、食道下神経節、胸部神経節、腹部神経節と呼ばれる部分があります。

そして、胸部神経節では5つの神経節、腹部神経節は6つの神経節が含まれています。

この神経節を組織学調査すると、ホルモンなどを合成している細胞体はそのほとんどが腹側の表面付近に集まって存在していることが観察できます。

胸部神経節や腹部神経節は、体壁、筋肉系、鰓、付属器官を制御しています。

このような甲殻類の中枢神経系は、情報処理を各神経節に分散させ並列処理型になっています。この形式は、素早い情報処理ができるといった利点があります。

これに対して脊椎動物の中枢神経系では、情報処理を脳で行い、一極集中型になっています。そのため、組織学的には複雑な構造に進化しました。



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2008年08月04日

ザリガニ特集(4) ニホンザリガニ

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日本にも固有種のザリガニが生息しています。和名はニホンザリガニ(学名:Cambaroides japonicus)。
生息地は東北や北海道地方で、冷水性のザリガニなのです。

そのため、アイヌ民族の言い伝えにはザリガニが出てきますが、西日本には元々いなかった動物なので、古い民話や日本書紀などの書物には登場してきません。その代わりにカニやエビはよく出てきています。

江戸時代になると、たくさんの歴史史料が残されています。
100年くらい前には、ニホンザリガニが肺病などに効く高価な薬として使われていました。

また、大正天皇の時代には宮中料理の食材として、支笏湖産のニホンザリガニが使われていたとのことでした。

今は、絶滅の危険が増大している種雑の「絶滅危惧II類(VU)」に指定されています。




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2008年08月01日

ザリガニ特集(3) アメリカザリガニ

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今、日本でよく見られるザリガニは、アメリカザリガニで、学名はProcambarus clarkiiと言います。

元々の生息地は、アメリカ合衆国南部ミシシッピー川河口域の低湿地帯です。

1920 年代に鎌倉にあった食用蛙(ウシガエル)養殖のエサとしてニューオリンズから持ち込まれたものが分布拡大したのでした。

北海道の阿寒湖で捕れるザリガニはウチダザリガニ(学名:Pacifastacus leniusculus)で、これもアメリカから持ち込まれたものが放流されたのが生き残って、数を増やしています。

摩周湖でもウチダザリガニが生息していますが、ここでは、体長が50〜100センチメートルもある大型個体が生きているという話が聞こえています。

アメリカザリガニは、すでに日本国内の環境に溶け込んでいるのでしょうか、特定外来生物への指定は見送られています。
しかし、元は外来生物です。捕まえたザリガニや飼っているザリガニを野外へ放流するのはやめましょう。

ウチダザリガニは「特定外来生物」として指定されており、許可無く捕獲や放流が禁止といった厳しい規制対象の種類です。




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2008年07月30日

ザリガニ特集(2) イギリスでの科学教書

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ヨーロッパでは、ザリガニは食料品として普及しています。
またザリガニは、生物学を学ぶ学生の実験材料としても重宝されていました。

19世紀の終わり頃、ギリシャやラテンの古典と数学が主流だったイギリスの教育にあって、動物学者で、科学啓蒙者であったHuxley T.H.(1825-1895)が、「1 つの動物を見ただけでも、すべての動物にまたがる原則が理解できる」という考えを説きました。

そして、動物の形態、分類、分布、生理などをどのように理解すべきかの学習方法の指針を示したのです。

Huxleyはその集大成といえるべき教書を1880 年に出版しました。

下の写真は復刻版です

PIC050.jpg


ザリガニを題材とした「The Crayfish: An Introduction to the Study of Zoology」という本で、科学教育と実習がいかに重要であるかについて啓蒙することに情熱を注いだのでした。

この本はその後、フランス語訳を初め、ドイツ語訳やイタリア語訳が出版されています。



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2008年07月29日

ザリガニ特集、はじめに

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昨日は、神戸で川遊びしていた子供達が突然の増水で流され、死亡するといった悲しい出来事がありました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

これからも海や川へ行った時には、天候に十分気をつけなければなりません。

子供達は夏休みに入りました。小川や沼でザリガニ採りなどする機会もあると思います。

それで、ザリガニのことを取り上げてみましょう。
PIC049.jpg


ザリガニは、甲殻類の仲間です。
その甲殻類には、エビ、カニ、オキアミ、フジツボ、ミジンコなどたくさんの動物種がいて、深海から海岸、河川、湿地まであらゆる水環境に住んでいます。

ヤシガニやアカテガニのように、陸上にもある程度適応している種類のいますが、空気呼吸するための器官は持っていません。

甲殻類の特徴を一言でいえば、体がキチン質の殻で覆われていて、成長の過程で脱皮をし、エラ呼吸をする動物となります。



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